戦略的なSONYのマーケティング(後編)

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さて前回の続きです。

サッカーW杯の名場面を写した写真は
通常、権利者に掲載料金を支払わなけれなば
新聞や雑誌には使うことはできません。

 

しかし、

掲載料金を支払わなくても、
掲載している新聞や雑誌があるのです。

 

写真はこんな感じです。
title(1).jpg

左下の文字に
小さいけどきちんとSONYと
記されているのがお分かりでしょうか?

 

これはSONYの戦略なのです。

今日はSONYとW杯の写真が
どのように関わって来たのかを
お伝え致します。

 

SONYはFIFAのオフィシャルスポンサーの中でも
最高位に位置するFIFAパートナーの6社の1社です。

 

総額、約330億円の
スポンサー料金と引き換えに、

2007年から現在まで
W杯の競技場の広告ボードなどで
「SONY」のロゴを使用する権利を得ました。

 

そして各国の報道機関に対して、
ロゴが写った試合写真を無償で配布したのです。

 

この仕組みを利用することで、
予算の限られた報道機関でも
人気の高い写真を掲載することができるのです。

 

一方SONYは、世界各地のマスコミを通して
自社の存在感を高められるのです。

まさにwin-winな関係になれた
ということなのです。

 

SONYはなぜこのようなマーケティング手法を
採ったのでしょうか?

 

それは・・・

グローバルなブランディングには
インパクトのある優れたビジュアルが不可欠

ということを知っていたから
と言われています。

 

 

ビジュアルを制するものは
ビジネスを制すると言われている通り

SONYも写真を使って
戦略的に世界に名を広めていったのです。

 

写真は上手に使えば、
このように大成功を収めることも
できるのです。

 

 

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